木製黒内朱塗 本格重箱の製造工程ご紹介 |
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重箱はイタモノとよばれ箱を作る上で、隅や合わせ目を特に念入りにしっかり作ります
木は製品になったあとも呼吸をしています、だから本物の木製漆塗り重箱は適度に水分を保つことができるのです
また柔らかな使い心地はこの先何年何十年と変わりません
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木地のクルイがとれ落ち着いてから塗りの工程に入ります・・見えない部分も手を抜かないのが本当のプロの仕事
長い年月をお客様の手元で使って頂けるのもしっかりした下地、中塗りがあるからこそです
”さび”とよばれる中塗りの漆で木の目を無くし木地と漆は時とともに丈夫さを増していきます
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いよいよ仕上げの上塗りです、職人のいいモノへの”こだわり”が上質な重箱を誕生させます、鏡のように仕上げられていく表面は、漆ならではの深みと艶のある色です、今までの作業工程の重みが製品に漂います
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家紋入れ工程ご紹介 |
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外内両方とも上塗りの仕上げが終わり、よく乾かし漆が落ち着いたところでいよいよ蒔絵で家紋を付ける工程に入ります通常は型紙などで大まかな線を直接重箱の表面に付けます職人の経験と技が仕上がった時のイメージを徐々に膨らませます |
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大まかな線に筆で漆の線を引いていきます・・・失敗の許されない繊細な作業です
一本一本の線を正確に描いていく丹念な作業は熟練の職人でなければできません
最初の筆が置かれる緊張感・・・重箱も静かに仕上がりを待っているかのようです |
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手描きの線の内側などを漆で塗りつぶします
後の金粉を付ける作業があります・・・漆を完全に乾かすわけにいきません
慎重な中にもスピードが必要な難しいところです
家紋の形はこの段階で完成です |
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いよいよ最期の仕上げに金粉を蒔絵にまぶします
漆が完全に乾かないうちに真綿に付けた金粉を家紋の上からそっと広げていきます
今までの作業の仕上げです、漆の色が華やかな金色に変わり同時に重箱の黒も艶を増したように思えます |